どうもタテです。
二級建築士試験に向けた対策で困っていませんか。
「4月になり申し込みの期間が始まった。」「試験まで3ヶ月。学科は合格できるの?」
「実際何から手をつけて良いかわからない…。」私も試験対策を始めようとしたとき、同じ気持ちでした。
実は二級建築士試験は3ヶ月あれば、学科試験に合格することができます。
なぜなら、実際に私は3ヶ月集中して過去問を取り組み学科試験をパスすることができたからです。
製図はどうしても、ひとりで答えが分かるものでは無いので必ず誰かに見てもらい、指摘してもらう必要があります。
この記事を読むと、私が実際にした二級建築士試験の勉強方法をもとに、試験対策を紹介します。
試験対策のポイントは3つです。
- 時間の確保
- 学科は過去問をやる
- 製図は絶対、誰かに見てもらう

二級建築士の合格率は
まずはじめに二級建築士試験はどんな試験なのか。試験のことを知る必要があります。
過去の合格率はこのようになっています。
令和6年 | 令和5年 | 令和4年 | 令和3年 | 令和2年 | |
---|---|---|---|---|---|
学科 | 39.1% | 35.0% | 42.8% | 41.9% | 41.4% |
製図 | 47.0% | 49.9% | 52.5% | 48.6% | 53.1% |
総合 | 21.8% | 22.3% | 25.0% | 23.6% | 26.4% |
総合の合格率は20〜26%になっていることが分かると思います。
細かく見ていくと学科で35〜42%、製図で47〜53%となっています。
これは試験もとが、合格率を調整をしています。
ざっくり、学科と製図でそれぞれ半数が不合格となっています。
また、学科試験をパスできたとしても製図試験では前年、前々年に学科のみ合格した人が加わるので更に難易度は上がります。
この事を踏まえて、試験に望みましょう。
試験勉強は時間の確保から
試験勉強は時間を確保しないと始まりません。
二級建築士の合格に必要な時間は500~700時間と言われています。
なので、毎日勉強するとして1日1.5~2時間は必要。
毎日の仕事、学業、育児の中で時間を捻出し準備をしていきましょう。
時間の棚卸し
はじめに、あなたがどんな日々を過ごしているか確認をしましょう。
何時に起きて寝ているのか。休みの日は何をしているのか。
ちなみに僕が学科に合格したときの1日のスケジュールはこうでした。
- 6時:起床
- 7時〜8時:移動
- 8時〜12時:仕事
- 12時〜13時:昼食
- 13時〜23時:仕事
- 23時〜24時:移動
- 24時〜26時:食事・入浴
- 27時:就寝
このスケジュールの中から勉強をする時間を探していきます。
仕事の休憩時間や移動時間。休みの使い方を見直して勉強時間を確保しました。
結果つぎのようになりました。
- 6時:起床
- 7時〜8時:移動(アプリorテキスト)
- 8時〜12時:仕事
- 12時〜13時:昼食(アプリ)
- 13時〜23時:仕事
- 23時〜24時:移動(アプリ・テキスト)
- 24時〜26時:食事・入浴
- 27時:就寝
平日では移動時間を利用して最低でも3時間は確保できることがわかりまんした。
休日は用途不明な時間が見つかり、その時間を勉強にあて時間を確保していきました。
身体を慣れさせる
どうしても今までしてこなかったことを始めるので、一気に勉強を始めることはできません。
勉強をすることに対して慣れが必要。
脳を徐々に勉強という苦痛に耐えるように鍛えましょう。
人間の集中力は15〜90分と言われています。
項目を絞って移動の合間にできる10~15分の勉強。帰宅ししっかりと時間を確保し90分のコマで区切り行う勉強を作り取り組みましょう。
たとえば、施工の問題で工具の名前と用途を覚えるのは移動時間。
そして、無料のスマホアプリでも二級建築士対策があるので、移動時間に使うのもありです。
90分の勉強では過去問や解説を読み勉強するといった形です。
一気にやろうとせず、少しずつです。1ヶ月半後にはある程度、身体が慣れてきているはずです。
学科試験対策
学科試験は個人の力で突破できる試験です。
取りたいという気持ち、取って夢を叶えたイメージを持って試験対策をしていきましょう。
私が試験対策で使った教材を紹介します。
教材は数冊購入した中で私が良いと感じた教材です。
人によっては違うものが合うかもしれないので、書店で確認してから購入するのをオススメします。
法令集
これがなくては法規の問題、その他の科目にも対応できません。
私が使ったのはTACから出版されている法令集です。
これは2つに分けることができて、試験当日分厚い冊子を開くことを軽減してくれます。
線引き箇所も公式からダウンロードできるのでそれに沿ってマーキングしていきましょう。
マーカーはフリクションが裏写りしにくく、おすすめです。
もし、この記事を9~11月頃に読んでいるあなたは年内に線引きを終わらせて下さい。
無心で線引きを終わらせて試験対策していきましょう。
過去問
これがないと対策も何もないです。
過去問は5~7年分あれば良いです。多いに越したことは無いですが、たくさんあっても取り組めません。
同じ問題を二度と間違えないために、何周も取り組んでいきましょう。
はじめの1周目は正答肢を選ぶことができず、しんどい思いをすると思いますが、
根気よく問題を繰り返し挑んで、つぎ同じ問題に出会ったときに間違えないようにしましょう。
教材
過去問を解いていて、中には良く分からない問題に出会うと思います。
どうしても、環境や構造などで原理原則が分からないときに使ってください。
私はこのテキストで分からないところだけ確認して問題を理解することを意識して取り組みました。
どうしても暗記で乗り切ろうとしますが、試験は文章問題で言葉の罠が潜んでます。
理解することを意識して、教材の解説を読み込みましょう。
暗記が苦手な方へ
計画や構造でどうしても、暗記が物を言う問題があります。
そんなときにはこの教材を使ってみてください。
インパクトの強い語呂合わせで記憶に定着させてくれます。
3ヶ月で対策するには
受験申込をして、試験まで3ヶ月。ここからほとんどの人が、エンジンをかけはじめます。
ここでイチから対策をする方法は、過去問を解くこと。
トライアンドエラーを繰り返す。これにつきます。
もし、法令集の線引きをしようとしているなら、止めてください。線引きをしている時間はありません。
問題を解き、解説を読み、多くの問題に出会ってください。
普段の勉強でオススメする方法は、過去問を苦手な科目と他の科目を順に回し、1日2科目を勉強することです。
私の場合は環境と構造が苦手でした。
なので構造と計画。環境と施工。構造と法規といった形で苦手な科目には常に取り組み、全科目の勉強をしていきました。
問題文を読んで2分手が止まったら次へ
試験当日もそうですが、問題文を読み選択肢から選ぶときの注意点です。
5択から1つ選ぶ試験なので、1問にこだわらず次の問題に進んでください。
2分考えて、1つを選べなければ次の問題。
このペースを意識して挑みましょう。
2分もあれば2〜3択くらいには絞れるはずです。
もしダメでも解けない問題に費やす時間はありません。印を付けて次に進みましょう。
製図試験
学科試験を突破された方、おめでとうございます。
学科試験合格から2ヶ月で製図試験になります。
これまでの学科よりもタイトです。正直コツや効率の良い勉強は一人ではできません。
近くにいる建築士、または試験学校の講師をしている方に見てもらってください。
自分のプランが良いのか、作図は間違っていないか。
指摘してもらうことで、図面の精度をあげていきましょう。
同じ図面を何度も描き、早い手順を知る
学科と違い製図試験は人が採点をします。
製図の採点は全ての図面がかけているのか、チェックからです。
1人が何百枚という図面をチェックします。パッと見た図面の出来映えが大事です。
制限時間内に書けるのは当たり前になり、屋根、外構や床に加筆する時間を作れるようになりましょう。
この時間を作るには、最低限必要とされる図面を余裕をもって描きあげなければなりません。
同じ図面を何度も描き、自分に合った手順を見つけましょう。
資格学校に通う必要はある?
これは私個人の意見ですが、二級建築士の勉強において資格学校に通うのは製図のみで良いと考えています。
二級建築士の学科に関しては、過去問を3年〜5年分もすれば同じ問題が出題されていることが多いです。
なので、過去問の取り組みが一番重要だと考えています。
実際に私は学科を自力でパスしました。
友人は資格学校に通いましたが、私と同じ考えです。
友人は資格学校通い、1回目は製図を不合格。2回目にもう一度資格学校に通い合格しました。
結果として150万円程お金をかけました。
学科の授業では毎週宿題が出され、宿題をこなしていたそうです。
学科に関しては本人の気持ち、行動しだいと話してました。
学科はあなたの努力で合格することができます。学校に通い同じように試験に挑んでいる人の数、現状の学力を知りたいという考えで資格学校に行くのであれば否定しません。
最後はあなたの判断で決め大丈夫です。
私はあなたの決断に賛成します。
まとめ
これから二級建築士試験を受ける方の参考になれたら嬉しいです。
どうしても新しく試験勉強をするので、今までの生活の中で、時間を作る必要があります。
個人的には学科は自力。製図は学校に通うのが良いと考えています。
設計職に就いたあなた、自分の価値を高められたあなたをイメージして試験勉強を頑張って下さい。
一人でも多く建築士が増えて、建築を好きになってもらえたら嬉しいです。
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